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category: 新釈・源氏物語  1/2

新釈・源氏物語 目次

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『新釈・源氏物語』は、古典「源氏物語」を現代文で書き著したものです。ストーリーや登場人物には改竄などはしていませんが、筆者の解釈のもとに書いています。 ちなみにこの「新釈・源氏物語」は、小野小町が語る「源氏物語」というイメージで書いています。えっ、時代が違う? まあ、かたいことはおっしゃらないで(^^;本文の無断使用、転載、複製等はかたくお断りいたします。筆者 茉莉花        -  目   次...

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桐壺 〈十四〉

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その夜、帝は左大臣の邸に源氏の君を御退出おさせになりました。婚儀の作法は世にもめずらしいほど立派に執り行われました。左大臣は、源氏の君がいかにも幼くていらっしゃるのを、たいそうお可愛らしくお思いになりました。姫君はご自分のほうがほんの少し年上なだけですのに、源氏の君がずっとお若く見えるのが不似合いで恥ずかしく思われました。左大臣は帝のご信任も厚い上に、北の方は帝と母后を同じくする妹宮でしたから、父...

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桐壺 〈十三〉

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加冠の儀を終えられ、御休息所にお退がりになった源氏の君が、御装束を大人の袍に替えられ、御殿の東の庭に降りて、拝舞なさるお姿に、参列した誰もが皆、感涙に咽びました。帝はもうお耐えになることがお出来になれず、涙に咽ばれました。近頃は思い紛れて忘れていられることも多かった更衣のことも、今更のように思い出されてお悲しくお思いになるのでした。こんなに幼い年頃で御髪上げしては見劣りするのではないかと、帝も参列...

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桐壺 〈十二〉

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源氏の君は、帝がどのお后のところへ行かれるにも、常にお側をお離れになりませんでしたので、どなたよりも多くお通いになる藤壺では、女御もお顔をお隠しになってばかりはいらっしゃれません。どのお后方もご自分が他の御方に決して劣っていないとお思いになっていらっしゃいますし、それぞれにお美しい方々でしたが、皆ご年配でいらっしゃるのに、藤壺女御だけは、たいそう若々しい愛らしさがおありになり、しきりにお顔をお隠し...

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桐壺 〈十一〉

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年月が過ぎれば過ぎるほど、帝は亡き御息所(桐壺更衣)のことをお忘れになることがお出来になれず、ますます恋しくお思いになるのでした。寂しさを紛らすことも出来るかと、他のお后たちをお召しになったりするのですが、あの更衣に比べることが出来るほどの御方など、ひとりもいらっしゃらないとお感じになるばかりで、もうなにもかもが疎ましく思われるのでした。その頃、先の帝の四の宮の顔かたちがたいそう美しいという噂が、...

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桐壺 〈十〉

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若宮は、今は内裏にばかりいらっしゃいます。七歳になられるので、読書始めをおさせになりますと、世間に類ないほどご聡明で、帝は空恐ろしささえ覚えられました。「今はもう誰も、この若宮を憎むことはできないでしょう。 母親を亡くしたのだから、どうか可愛がってやって下さい」と言って、弘徽殿などにお出でになるときにもご一緒にお連れになり、御簾の内にもお入れになるのでした。たとえ恐ろしい武士でも仇敵であっても、こ...

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桐壺 〈九〉

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月は西に沈んでしまいました。    「雲のうへも涙にくるる秋の月            いかで住らむ浅茅生の宿」と、更衣の母君を思いやりながら、灯火が芯をを掻き上げ尽くして (灯火をかゝげ尽くして) 消えてしまっても、帝はまだ起きていらっしゃいます。右近衛府の役人が宿直の名乗りをするのが聞こえて来るのは、丑の刻(午前2時頃)になったということでしょう。人の目を気になさり御寝所におはいりになるのですが...

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桐壺 〈八〉

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内裏へ戻った命婦は、帝がまだお寝みにならずにいらっしゃるのをおいたわしく思い、御前に参上しました。帝は御殿の中庭の花々が美しく咲き乱れるのをご覧になっているようで、気心の知れた女房を4、5人、ひっそりとお側に控えさせてお話をなさっていらっしゃいました。近頃は明けても暮れてもご覧になっていらっしゃる、宇多の帝が自らお描きになった長恨歌の絵に添えられた、伊勢や紀貫之の和歌でも、長恨歌の漢詩でも、そのあ...

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桐壺 〈七〉

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「帝もそのように仰せでございまして、『自分の心とは言うものの、周囲の人々が驚くほど一途に更衣を愛したのも、長くは続かない縁だったからであろう。 今になってみると却ってつらい契りだった。 私はこれまで人の気持ちを損ねるようなことはしていないと思っているのだが、ただこの人を深く愛したがために、多くの人々から受けなくてもよい恨みを受け、その果てにこの世にひとり取り残されて、この悲しい心を静める術もなく、ひ...

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桐壺 〈六〉

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「涙に曇り目もよく見えませんが、畏れ多いお言葉を光りとして、拝見させていただきましょう」と言って、母君はお手紙をお読みになりました。「時が経てばこの悲しみも、少しは忘れることが出来るかもしれないと、その時を待って過ごしているのですが、月日が経てば経つほど却って悲しみが深くなり、どうにもやりきれません。 幼い若宮がどうしているのだろうかと思いやりながらも、あなたとともに育てることが出来ないのが気がか...

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