おはようございます、茉莉花です。

昨年から、野菜の問題点を考える記事を書きはじめたのですが、私自身も勉強しながら、学んだことを書き留めているので、非常に時間がかかり、また考える問題が多すぎて、どれから手をつけていいのかわからなくなり、そうこうしているうちに昨年後半はブログをお休みしたりで、ひさしぶりの記事になってしまいました。
でも、このシリーズは続けたいので、少しずつでも書いていこうと思います。


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今回のテーマは… の前に、ちょっと考えてみてください。
みなさんが八百屋さんに買い物に行ったとします。お店の人が
「うちの野菜は無農薬だから、安全ですよ。そのかわり肥料は惜しまずたっぷり与えてるから、こんなに大きく立派に育って、美味しいんですよ」
と言っています。
みなさんは、この野菜を買いますか?

今日はタイトルにもあるように、「硝酸態窒素」または「硝酸性窒素」、字面はちょっとだけ違いますが、同じものです。これについて考えてみます。
硝酸態窒素の危険性については、かなり前から言われているので、ご存じの方も多いでしょう。
そんなこと、もうとっくの昔から知ってるよ~と言われる方は、スルーしてくださいね。

で、さっきの八百屋さんの野菜ですが、私だったら絶対に買いません。
なぜかと言えば、野菜の中に硝酸態窒素が残留している可能性が、非常に高いからです。
ではこの硝酸態窒素とは、いったい何なのか…?

その前に、肥料について考えてみましょう。
庭のお花や野菜などを育てるために肥料を使いますが、この肥料の三要素については、みなさんよくご存じですよね。
葉肥となる窒素(N)、花肥または実肥となるリン酸(P)、根肥となるカリ(K)ですね。
このうち今日問題となるのは窒素肥料です。

窒素肥料には、魚粉、油かす、硫安、塩安、硝安、尿素などいろいろありますが、こういう肥料を土の上にまくと、土の中のバクテリアによって、硝酸塩という物質に変化します。
具体的にどのような変化をするか、詳しく書くとややこしくなるし、この後の話には必要ないので、ここでは省略させていただきます。興味がある方はご自身で調べてみてくださいね。
今のところは、窒素が酸化したものというくらいに考えておいてください。
その硝酸塩の中の窒素分を硝酸態窒素(または硝酸性窒素)と言います。

この時点では、まだ問題はありません。
というか、植物はこの硝酸態窒素を養分として成長するので、植物にとっては大切なものです。
成長する間に、硝酸態窒素を使い切ってしまえば良いのですが、使い切れずに残ってしまった場合が問題なのです。
植物にとっては良いものでも、我々人間を含む動物にとっては、危険なものなんですね。
硝酸態窒素が野菜に残ってしまうのは、肥料のやりすぎです。
大きく元気に育って欲しいために、良かれと思ってしたことが、かえってあだになってしまう、皮肉な結果ですね。

食べた野菜に残留していた硝酸態窒素は、体内の細菌によって、亜硝酸に変化します。
そしてこの亜硝酸が血液中に入ると、ヘモグロビンと結合して「メトヘモグロビン」になります。
ヘモグロビンは血液中の酸素を全身の細胞に送り届けるという、重要な役割がありますが、メトヘモグロビンになるとその役割を果たせなくなり、「メトヘモグロビン血症」という酸素欠乏症を引き起こします。
1956年、アメリカで、裏ごししたホウレン草の離乳食を食べた、278人の乳幼児がチアノーゼをおこし、そのうちの39人が、30分もたたないうちに死亡したという事件がありました。
赤ちゃんの顔が真っ青になるので「ブルーベビー症候群」と呼ばれ、この出来事は「ブルーベビー事件」と言われていますが、ホウレン草に含まれていた硝酸態窒素によって「メトヘモグロビン血症」を発症したことが原因と言われています。
乳幼児は胃酸の分泌が少ないので、胃の中で硝酸態窒素が亜硝酸に変わりやすいのだそうです。
ということは、胃酸の分泌が正常な大人は、大丈夫ということでしょうか?
いやいや、まだ安心してはいけませんよ。危険性はもうひとつあります。

亜硝酸は、単体で体内にあるのであれば、問題はないのですが、2級アミンという物質と反応すると、最強の発がん物質と言われているニトロソアミンが作られます。
この反応は、pH3くらいの酸性という条件下で起こるので、胃液の中は理想的な環境なのです。
2級アミンを含む食品はたくさんあって、特に魚肉や卵には多く含まれています。
体の中で発がん物質ができてしまうなんて、硝酸態窒素って怖いですね。
みなさん、十分にお気をつけくださいね。

今日も最後まで読んでいただき… おっとっと、ここで終わってしまっては、単に恐怖心を植え付けただけになってしまいますね(^^;)
大丈夫ですよ。ちゃんと対策はありますから。
長くなってしまいますが、もう少しお付き合いくださいね。
その前にひとつ、ちょっと安心できることを言いますね。
トマト、ナス、キュウリのような実野菜は、実る頃には硝酸態窒素は使い切ってしまいますから、実に残っているということはないので、気にしなくても大丈夫です。
問題になるのは、葉野菜と根菜類ですね。

ではどれくらい食べると危険なのかというと、WHOは、体重1kgにつき硝酸態窒素3.5mgというのを、1日の安全基準値としています。
(かなり前の資料なので、変更はあるかもしれませんが、あまり大きな変化はないと思います)
たとえば、100g中に500mgの硝酸態窒素を含むホウレン草、これはかなり高濃度だと思いますが、肥料を惜しまず、たっぷりと使った場合、これくらい残っていることは十分あります。
このホウレン草を体重50kgの人が食べるとすると、基準量は175mgとなります。

      175 ÷ 500 × 100 = 35

ということで、ホウレン草35gまで。
これ以上食べると危険ということですね。
ホウレン草35gなんて、葉っぱ3~4枚程度ですよ。うわ~!w(゚o゚)w
もちろんこれは、ホウレン草だけ食べる場合で、他の葉野菜や根菜類を食べる場合は、それも一緒に計算しなければなりません。

それでは対策ですが、まず、硝酸態窒素をたくさん含んでいる野菜を食べないこと。
自分で野菜を作っている人は

  肥料は控えめにして、様子を見ながら、足りないようなら少しずつ与える。

これです。
賢明なみなさんは、いつもやってる通りでいいですよね(^_-)-☆

自分で作っていない場合は、スーパーや八百屋さんで買わなくてはいけませんね。
そういう場合は
  • 大きく育ち過ぎてるもの、色の濃いものは避ける
  • 旬を外れているものは買わない
こういうものは、肥料がたくさん使われている可能性が高いので、避けるべきでしょうね。
これで概ね大丈夫と思いますが、それでもまだ安心はできません。
料理する前に、まず茹でて、アク抜きをしてから使いましょう。
硝酸態窒素は洗った程度では抜けませんが、茹でれば流れ出します。
そのゆで汁をちゃんと捨てれば、大丈夫ですね。

最後にもうひとつ、体内での亜硝酸と2級アミンの反応を押さえることができるものがあります。
それは、ビタミンCです。
なのでビタミンCを多く含む野菜を食べれば良いのですが、と、なると、このシリーズの最初の記事「野菜からビタミン・ミネラルが激減している」(記事は⇒✨こちら)というところに、話が戻ってしまうのですが…
安全で美味しい野菜を食べたいですね。

でも… 硝酸態窒素が含まれているのは、野菜だけではないのですけど…
なんてことを言ったら、また不安になってしまいますが(^^;)
それはまた別のテーマになるので、いずれ改めて書かせていただきますね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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おはようございます、茉莉花です。

天気予報では、寒波の影響は今週いっぱい続くということですが、例年に比べたらそれほど寒くはないような気がします。
冬枯れのわが家の庭でも、咲いてる花はありますよ。


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この時期にたくさん咲くのは、サザンカの花ですね。
これは薄ピンクの花ですが、ほんのりと紅がはいって、わが家のシャラの木「うす紅夏椿」の花にそっくりです。


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こちら、枝垂れの紅梅も、チラホラと咲き始めました。
『源氏物語』の「紅梅」の帖で、匂宮が「紅の色にとられて香なん白き梅には劣れる」と言うように、紅梅の香りは白梅ほど強くありません。
ということで、話は『源氏物語』へとつづきます。
何だか、強引に誘導してるような気がしますが…(^^;)

歴史HPで、物語のことを書くと言っても『源氏物語』はあまりにもポピュラー過ぎるので、避けようと思っていたのです。
でもこれを避けては、物語について語ることはできません。
私にとっても、生涯最高の愛読書でもあることだし~
とは言っても、ここでストーリーをゴチャゴチャと書くつもりはまったくありませんから、どうぞご安心ください(^_-)-☆
今日は、私が読んだ『源氏物語』の本について…
あっ、興味のない方は、またスルーでお願いしますm(__)m
ちょっとでも興味を持っていただけた方は、しばらくの時間、お付き合いくださいませ。

私が『源氏物語』をはじめて手にしたのは、高校1年のときでした。
読んだ本はこれです。


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岩波書店の新日本古典文学大系『源氏物語』全5巻、原文です。
この写真の本は、ずっと後になって、私自身が購入したものですが、高校時代は学校の図書館に通いつめて、3年間で読破しました。
もちろん古語辞典と首っ引きですけどね。
貸し出しもしていたのですが、こんな分厚い本、重すぎて持ち帰るのも大変だし、貸出し期間内に読み切るのは絶対無理、ということで全部図書館内で読みましたよ。

図書館で原文を読みながら、それと並行して現代語訳も読みました。
最初に読んだのは、与謝野晶子版『源氏物語』でしたが、原作に比べてずいぶん巻数が少ないと思ったら、話がポンポンと飛んでますよ。
晶子さん、ひょっとして、自分の好きなとこだけを書いたんじゃないの?と思っちゃいました。
次は谷崎潤一郎版、これは与謝野晶子版に比べたら読みやすかったですが、著者が著者なので(^^;) ちょっとドロドロしてる感じです。
その後は「源氏」と付くものは何でも読みましたが、現代語訳本だけでも本当にたくさんあります。
作家にとっては源氏に取り組むということは、一種のステイタスみたいなものなのでしょうか?
ただ、源氏を書くということは、大変なエネルギーを必要とするので、円地文子さんなどは書き終えられたとき、視力をほとんど失われていたそうです。
取り組むには、作家生命を賭けるくらいの覚悟が必要そうですね。

いちばん最近読んだ本は…


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瀬戸内寂聴さんの『源氏物語』全10巻です。
最近と言っても、第1巻が出たのが1996年ですから、今から23年前です。
寂聴本は今でこそ文庫本があるし、電子書籍もあるので、全巻揃えても福沢さんでおつりがきますが、最初の出版時はこういう豪華本しかなかったのです。
しかも1巻読み終えた頃にはもう次の巻が出るので(寂聴さん、書くの早っ!)、また買ってしまって、結局この豪華本で全巻揃ってしまいました。

寂聴源氏は、数ある現代語訳本の中でも、もっとも原作に忠実で、尚かつ、もっとも読みやすい本だと思います。
もし読んでみようと思われる方がおられましたら、寂聴さんの本をお薦めします。

源氏を題材にした漫画もたくさんありますね。
その中でも代表的なものと言ったら


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大和和紀さんの『あさきゆめみし』です。
おそらく数ある源氏漫画の中でも、いちばん最初に描かれたものだと思います。
連載開始は1979年で、完結したのが1993年なので、10年以上かかっているのですね。
普通のコミック本(全13巻)もありますが、この写真のものは、連載終了後に出版された豪華本(全10巻)です。写真には7巻までしかありませんけど…

連載開始当初はビジュアル的な資料がまったくなくて、大変な苦労をされたようです。
小説なら言葉で誤魔化せますけど、漫画はそうはいかないですからね。
でも熱心に研究されて描かれたおかげで、ストーリーを楽しむだけでなく、平安時代の生活文化などが非常によくわかる、とても貴重な本になっていると思います。
これに比べたら、他の源氏漫画なんて、全部カスですよ(^▽^;)

現在は、本を読むのは、長時間は無理ですから、こういうものを観ています。


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これでは何だかわからないですね。
以前に関西テレビが、期間限定で開局していた京都チャンネル(2009年閉局)というCSチャンネルがありました。
そこで制作していた『全朗読・源氏物語』という番組を録画して、DVDにしています。
1回が45分で150回、1枚のDVDに3回分を焼き込んでるので、DVD50枚あります。
美しい京都の風景をバックに、壇ふみさんが朗読されています。
これが局アナだったりすると、ただの朗読になりますが、さすがは女優さん、セリフの部分はちゃんと演技されていて、人物によって声も微妙に変えられていますから、ラジオドラマを聴いているようで楽しめます。
全部で112時間30分、聴くのも大変ですが、朗読された壇ふみさんもスタッフさんも、もっと大変だっただろうと思います。
聴き終わるとつい「お疲れ様でした」って言ってしまいますよ。

じつは私も、無謀にも『源氏物語』現代語訳にチャレンジしたことがありました。
「桐壺」だけで挫折してしまいましたけどね(^▽^;)
もう15年くらい前のことですが、せっかく書いたので、HPにUPしようと思っています。
『帚木』以降もできれば書きたいと思っているのですけど、ライフワークになってしまうかな?

今日も長文になりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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おはようございます、茉莉花です。

今日は冬の貴婦人、クリスマスローズのお話です。
前回は1月に咲いた黒系の花(記事は⇒✨こちら)でしたが、今日は白とグリーンです。


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ニゲル ”ダブル・ファンタジー”
Helleborus niger 'Double Fantasy'


まずこちら、ニゲルのセミダブルです。
透明感のある白で、とても綺麗な花ですよ。

何年か前、白系の八重咲きの花を探していてみつけたものです。
他にも候補はいくつかありましたが、最終的にこれを選んだ決め手は、やはりこの”ダブル・ファンタジー”という名前です。
ジョン・レノンの生前最後のアルバムタイトルですもの~(^_-)-☆


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花びら(ガク)の内側に、もうひとつ小さな花びらがたくさんあるのが見えるでしょうか?
ちょっと見えにくいかな? これが本当の花びらですね。
花が咲いて2週間くらい経つと、この花びらは散るので、その後は一重のニゲルと同じになります。
ひとつの花で2度楽しめますね(*´∇`*)

ところでこの「ニゲル niger」という名前、ドイツ語では「ノイガー」、英語では「ニガー」(これは差別用語っぽくて嫌なのですが)、いずれも「黒い」という意味です。
ん? じゃニゲルは何語? 原産地のユーゴスラビア、オーストリアあたりかな? 言葉的には何となくオランダ語のような気がするのですけど…
白い花なのに、どうして「黒い」なのでしょう?
これは、根が黒いということなのですね。うん、なるほど~

つづいてはグリーンの花


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フェチダス Helleborus foetidas


壺型の花を咲かせるフェチダスです。
わが家にはもうひとつ、内側に赤の覆輪が入るフェチダスがありますが、この花はグリーン一色で、私はこちらのほうが、スッキリしていて好きです。

クリスマスローズは、いろいろな種類がありますが、お手入れの仕方はあまりかわりませんね。
ただ、有茎種と無茎種では、花後の花を切り取るタイミングがちょっと違います。
ちなみにフェチダスは有茎種、ニゲルは昔は有茎と言われていたのですが、現在は無茎種として扱われています。

ここまで原種を2種紹介させていただきましたが、最後は原種間交配の花です。


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ニゲルコルス ”バレンタイン・グリーン”
Helleborus nigercors "Valentine Green"


いつもバレンタインを過ぎてから咲くのに、今年は少し早く咲き始めました。
ニゲルとコルシカス(corsicus/アーグティフォリウス argutifolius)を交配したものです。
ニゲルの白にコルシカスのグリーンが入った、とても綺麗な花です。
ニゲルは無茎種、コルシカスは有茎種、ではニゲルコルスはいったいどっちなのでしょう?
その答えは、有茎種です。

日本ではこの種をすべてまとめてクリスマスローズと呼んでいますが、欧米ではクリスマスローズと呼ぶのはニゲル系のものだけで、3月頃に花が咲く種は、レント(復活祭の前の46日間)にちなんで、レンテンローズと呼び、総称するときは学名のヘレボルス Helleborus を使います。
日本の場合、キリスト教徒でなければ、レントなど馴染みがないので、仕方がないですけどね。
私も比較的早い時期からヘレボルス倶楽部の会員になってるので、わが家での呼び方は欧米方式で、クリスマスローズと呼ぶのはこのバレンタイン・グリーンまで、その後に咲くものはレンテンローズと呼んでいます。
なので3月頃に咲いてる花をクリスマスローズと呼ばれるのは、ちょっと違和感を感じるのです。
話をするときは、相手に合わせますけどね(*´∇`*)

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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