おはようございます、茉莉花です。

今日はカレーの話のつづきです。
前回(記事は⇒こちら)は「カレー(カリー)」という言葉は、いったいどこからでてきたのか?という疑問で終わりました。
それについては、大航海時代(15~17世紀)頃のポルトガルの書物に、「インドの人々は『カリー』というものを食べたている」と書かれているのです。
当時のポルトガルは、インドを植民地としていたのですが…

前回の記事で、ヒンディー語には「カレー」とか「カリー」という言葉はないと書きましたが、主にインド南部で使われるタミル語には「カリ(kʌri கறி)」という言葉があります。
これは「食事」とか「食べ物」「食材」といったような意味の言葉で、料理の名前や調理方法のことではありません。

船でインドにやって来たポルトガル人は、まず南部の港に着きます。
そこで住民と話しているうち、何か誤解のようなものが生じたのではないかと推測するのですが…
このポルトガル書物の記述が、その後ヨーロッパ全域に伝わり、「インドの料理はカリー」ということになってしまったようです。
なんとも大雑把で、乱暴な話ではないですか?

インド料理にも、煮物、焼き物、スープ、漬け物など、様々な料理があって、ひと括りにはできないと思うのですが…
ほとんどの料理にスパイスを使いますが、それはフランス料理が何にでもバターと生クリームでソースを作ることや、日本料理が醤油で味付けするのと同じようなことで、特別なことではないですね。

インドのスパイスは、種類が豊富です。
例えば唐辛子ひとつとっても何種類もあって、それぞれに辛さや風味が違います。
さらには生のものと乾燥したものも使い分けるので、その種類たるや相当の数になり、それを料理ごと、使う材料ごとに違った調合をするのですから、味のバリエーションは無限とも言えるのではないでしょうか?
スパイスを使いこなすのは、大変な技ですね。


IMG180224-01.jpg


日本でスパイスというと、ほとんどが粉のような状態で売られていますが、インドではスパイスの専門店があって、元の形のまま売られています。
それを買ってきて、各家庭で、専用の臼で砕いたり潰したりしたりしたものを調合します。
スパイスは作り置きすると、香りや風味が飛んでしまうので、料理の前に使う分だけを作ります。
日本でも、スパイスは小さな瓶などで少量ずつ売られていることが多いですが、そのわけはこのことからわかりますね。
開封したら、できるだけ早く使い切りましょう(^_-)-☆

大航海時代からさらに時代は移り、1800年代、インドはイギリスの植民地になりました。
そうなると、イギリス本国でも、ちょっとしたインドブームが起こりました。
われわれ日本人が西欧文化に憧れるのと同じように、イギリス人もエキゾチックなインド文化に憧れたのでしょう。
そして、イギリスでもインド料理、カリー(curry)というものを作って食べてみようということになるのですが、ひとつ困った問題が起こりました。
イギリス人は、インド人のように、スパイスを上手に使いこなせなかったのです。
これでは作りたくても作れません。
そこで考えられたのが、それならスパイスを調合したものを作っておけばいいんじゃないか!?
ということで、イギリスの食品会社クロス&ブラックウェル(C&B)が、イギリス人好みと思われるスパイスを調合して、ミックススパイスを作ったのです。
これが世界初のカリーパウダー(カレー粉)でした。


IMG180224-02.jpg


これはネ〇レが輸入販売している、C&Bのカレー粉ですが、今もこのように作られています。
これによって、誰でも手軽にカレーが作れるようになり、便利にはなったのですが、その一方、誰が作っても同じ味というものになってしまいました。
牛肉や豚肉を主材料に使うようになったのも、イギリスでカレーが作られるようになってからのことでしょう。
ということは、カレーって、イギリス料理ですか?
いやいや、結論を出すのはまだ早いですよ。

日本では明治5年に、イギリスからカレーが伝わり、初めてその作り方が紹介されました。
しかし、ここでもまた問題が起こりました。
イギリスでも、curry and riceと言って、ライスにカレーをかけて食べられていましたが、使われた米は長粒米でした。
なのでカレーもスープのようにサラサラしていたのですけど、これを日本の米を使ったご飯にかけると、ご飯がスレーの水分を吸ってぶよぶよになってしまうのです。
そこで考え出されたのが、小麦粉や玉ねぎを炒めてカレー粉を混ぜて作った、モッサリとしたカレールゥです。
当初はC&Bのカレー粉が使われていましたが、大正時代、山崎峯次郎(S&B創始者)という人が、日本人の好みに合うようなカレー粉を作って販売するようになりました。


IMG180224-03.jpg


こちらが現在も作られている、S&Bのカレー粉ですね。
さらに日本では、家庭でも簡単に作れるように、固形のカレールゥも市販されるようになりました。
現在日本で一般的に食べられているカレーは、インド料理はもちろん、イギリスで作られたものともまったく違います。
これはもう、日本の料理と言ってもよいのではないでしょうか?

昔、カレールゥのCMキャッチコピーに「インド人もびっくり!」というのがありました。
こんなものをインド料理だなんて言われたら、そりゃびっくりしますわねぇ(^▽^;)

カレーに使われるスパイスについて勉強しようと思っていたのに、すっかりカレーの歴史の話になってしまいました。
カレーの話はこのあたりで置いといて、さらにスパイスの勉強をしようと思います。
ここまでお付き合いしていただいたみなさん、どうもありがとうございました。

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  23, 2018 08:46

水栽培クロッカスに蕾、そして…

おはようございます、茉莉花です。

2月も下旬になってしまいましたが、今日は先月末の話から…(^^;)
昨年秋に、クロッカスを水栽培にしました(記事は⇒こちら
芽がでて葉がでて、その後順調に育ち、先月末に蕾が付きました。


IMG180223-01.jpg


黄色い花かな?と思っていたら


IMG180223-02.jpg


大きくなるにつれて、紫が入ってきました。
4種ミックスの球根を使ったので、白、黄色、薄紫、紫のうち、どれかのはずなんですけど…
これは開花するのを待つしかないですね。

ところがその後の大寒波!!
少しでも日が当たるようにと、窓の近くに置いてたのがいけなかったようで、あまりの寒さで、開花できずに玉砕しました。
もうひとつの球根は、蕾が付きませんでした。
今回は失敗のようです。
幸い球根は大丈夫のようなので、来年またチャレンジします。

ここからは今月の、わが家の庭の様子です。
前半は雪で埋もれた我が家の庭も、後半には雪も解けて、いろいろな花が咲きはじめました。


IMG180223-03.jpg


2月というと、梅の花の季節ですね。
紅白の枝垂れ梅の競演です。
蕾がたくさんあるので、これからまだたくさん咲くと思いますが、梅の花は一斉に咲くより、こうしてチラホラと咲いているほうが良いですね。


IMG180223-04.jpg


水仙も咲きはじめましたよ。
これはかなり昔に球根を植えて、その後はずっとほったらかしなのですが、毎年ちゃんと花を咲かせてくれます。
少し小ぶりな花です。


IMG180223-05.jpg


家の中では、パフィオに蕾がついていました。
花を開かせるのに時間がかかるので、開花はまだ先のことですが、楽しみです。
まだまだ寒い日が続きますが、春は確実に近づいているようですね。

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おはようございます、茉莉花です。

先日の「野菜のビタミン・ミネラルの含有量が減少している」という記事に、みなさんからいろいろなご意見をいただき、どうもありがとうございました。
続きは今週末くらいに書かせていただきます。
原因はひとつではなく、複合的なものだと思うので、なかなかまとまりにくいのです(^▽^;)

1月にハーブの記事を書いたとき(記事は⇒こちら)、今年はスパイスのことも勉強したいなんてことを言いました。
スパイスをたくさん使うお料理というと、すぐに思いつくのは、やはりカレーですね。

カレーライスは家庭でもよく作られているし、レストランのメニューにも多いですね。
学校給食の人気No.1メニューはカレーだというし、カレーライスの他にも、カレーうどんやカレーパンなんていうバリエーションもあったりして、カレーはもう「日本の国民食」と言えるのではないでしょうか?
それほど、日本人はカレー好きということなのでしょう。


IMG180221-01.jpg


家庭でよく作られているカレーライスは、こんな感じですかねぇ

ところで、このカレーって、いったいどこの国の料理なのでしょう?
なんていう質問をすると、ほとんどの人から「インド料理でしょ」という答えが返ってきます。
でも、そうなのでしょうか?
本当にカレーって、インド料理なんですか?

またややこしいことを言いはじめましたよ(^▽^;)
でもねぇ、カレーがインド料理だとすると、大きな疑問がふたつあるんです。

みなさんはカレーを作るとき、どんな具材を使いますか?
野菜では、ニンジン、玉ねぎ、じゃが芋、まあ、こうなところですが、メインになるものと言えば、やはりお肉ですよね。
ビーフカレー、ポークカレー、チキンカレーといった具合に、お肉の種類によって、名前も違ってくるくらいですから…
その中でも、一般的に良く作られているのは、牛肉を使うビーフカレーではないでしょうか?
カレーをインド料理と考えると、そこが疑問なのです。

国民の6割以上がヒンドゥー教徒という国で、牛肉を主材料にするような料理を作るでしょうか?
また、インドで2番目に多いイスラム教徒は、豚肉を食べることがタブーとされています。
少数派ではありますが、ジャイナ教という宗教では、動物性のものは肉はもちろん、卵などもダメという完全ベジタリアンな上に、野菜は食べてもいいけれど、根っこを食べるニンジンやじゃが芋はダメという、かなり厳しいタブーがあります。
こういう国で、カレーのような料理を作るというのは、どうしても納得できないのです。

まぁ、しかし、それなら使う材料を変えれば良いと思うので、この疑問については、ひとまず置いておきましょう。
もうひとつの疑問は…

インドの公用語であるヒンディー語には、「カレー」とか「カリー」という言葉がないのです。
カレーのような煮込み料理のことは、「サーラン(sālan सालन)」と言いますが、あまり一般的な言葉ではありません。
インドの人たちは、いろいろな料理をひとまとめにして名前を付けてしまうような考え方は、あまりしないようです。

現在は、インドの人でも「カリー」という言葉は使います。
でもそれは、インドの言葉ではなくて、外国から入ってきた言葉なんですよ。
面白いでしょう? インド料理だといわれている料理の名前が、外来語だなんてねぇ

インド料理のレストランへ行くと、「〇〇のカリー」というメニューがたくさんあります。
カリーという言葉が世界中に広まってしまったため、わかりやすいように、便宜上使っているだけなんですけどね。
それではこの「カリー(カレー)」と言う言葉、いったいどこから出てきたのでしょう!?


IMG180221-02.jpg


こちらはインド料理レストランのカリーです。
上の日本のカレーとは、ずいぶん違いますね。
グリーンのものは、ほうれん草のカリー、その向こうの茶色っぽいのは、私も大好きなバターチキンのカリーです。
因みにインド料理で肉と言えば、ほとんど鶏肉か羊肉、それと魚肉ですね。
私がよく利用しているインド料理レストランでも、牛肉も豚肉も、まったく使っていません。
その代わり、ヨーグルトなどの乳製品はよく使いますね。
インドの代表的な料理のひとつ、タンドリーチキンなどは、スパイスを入れたヨーグルトの中へ漬け込んでから焼きますものね。

左の黄色っぽいのサフランライス、使っているお米は、もちろん長粒米です。
そしてその向こうにあるのが、ナンですね。
写真にはありませんが、チャパティーも主食としてよく食べます。

というところで、こちらもまた謎を残したまま、次回へ続きます(^▽^;)
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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